08032020

7:20起床。朝ごはん。明太子のやわらかいパンと抹茶のスコーン。抹茶って打とうとすると絶対宇治から打とうとするの毎日京都に通う人間には許されないだろうな。家を出た瞬間、蝉に突進される。その遺伝子どっかで生まれ直すことはできなかったんかと蝉に思うことは毎日同じで愛がない。毎日同じ。毎日同じ時間に起きて、家を出るまでの空気は細い糸みたいで、誰かや何かがぷつんと切ったら多分私はその一日を完全に諦めて、部屋の椅子の上で小さくなることに専念するだろうけどそんなことはもう期待しなくなった。蝉はいつか私が社会に出ることをやめさせてくれるだろうか。

 

書く。風が吹いたみたいに人が死ぬ理由がわかる。わかると言っただけで死ぬと思われる。それもわかる。それもわかる、知ってると言われることが苦痛で恋愛をやめたことがある。真実だけを言いたい夜がある。優しさを拒否される昼があったと思う。肥大していく優しさはやがて無関心になるという真理がある。言葉にできなかったことが絵や踊りになった芸術を思い出す。歌を人に送る文化が廃れないでくれと祈る。それを好きな私は全て言葉で訴えようとする。文法や言葉遣いまでも壊れたまま口から延々出続ける。価値をはかれない理由がそうではないと祈る。私はこの世で一生愚かで無能だと気付く。それも知ってる。ちゃんと諦める。それもわかってる。穏やかな顔をしてみて、穏やかになってくる。仕事をする。難しい言葉を聞き返す。自分で調べて、と言われる。正しい言葉を知る。夜が来ている。知った言葉を繰り返し唱える。私が私の友達だったらよかったなと思う。人からもらったお酒を飲む。古い記憶がやたらとでしゃばろうとする。風が吹いて倒れたみたいに死んだことだったと思う。真実だけを言いたい夜がある。全て本当は終わっている。信じてほしい。言葉で解決できなかった人間しかあの世にもこの世にもいないんだよ。だから自信なんて持たないで、期待なんてしないで、弱いままでいる。私はいるよ。

 

目の前のカップルの片側が降車する。静かに眠りだした男の子は二人でいた時とそのまま変わらず、美しいまま眠ってる、その才能がうらやましい。夜ご飯コンビニの炒飯おにぎり。お母さんは今日帰ってこない。こんな言葉を言うのは久しぶりで、お母さんが毎日家にいたことを知る。お母さんが楽しんでたらいい。

もし売れなくてもいい雑貨屋さんの店長をできるならghost!という名前がいい。kid cudiのghost!しかかからない、3ヶ月で潰れる店。だって3ヶ月後にはこれよりもっと好きな曲があるから、それを理由に明日も生きるんだー。羨ましがってくれ。終わる。